西野康造「気流-風になるとき」 チューブ切断面にあるカフェテラス

ダニ・カラヴァン「ベレシート(始めに)」

歩廊内部 穿たれたスリットと太陽のライン

霧島アートホール

(鹿児島県立現代彫刻美術館)
Kirishima Open-Air Gallery Explanation
[基本情報]
所在地:鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
設計:早川邦彦/早川邦彦建築研究室
彫刻:ダニ・カラヴァン 草間彌生 他
用途:美術館
工期:~1999/12
規模:地下1階 地上2階
構造:RC.S
敷地面積:4,173m²
建築面積:1,646m²
延床面積:2,229m²


[記事]

霧島温泉郷を出てからは、目まぐるしく天気が変わり霧島アートの森に着いた頃には 運よく晴れ間が見えた。 正門には草間彌生の「シャングリラの華」が文字通り華々しく迎えてくれる。
アートの森は屋内の企画展示と屋外の常設展示に分かれており、屋外だけで有れば一般で300円で入園できる。 広大な芝生は露を吸ってか青々しく、本来の自然の中ではあり得ない異種多彩な鉄の彫刻と、 銀色に輝くチューブのようなホールが余計に映えてみえる。錆色の彫刻に比べて優しく軽いイメージ。


ダニ・カラヴァンの彫刻 「ベレシート(始めに)」
うっそうと茂る木々に突き刺さるような歩廊の先に霧島連峰の美しい景色が広がる。 暗闇の中、額のように嵌め込まれたガラスには「はじめに神は天地を創造された」 と旧約聖書創世記の始めの言葉が刻印されています。
コルテン鋼の歩廊はスペインのポルト・ボウにあるパッサージュと似ているが、こちらは屋根が付き、スリットが切り抜かれている。
ダニ・カラヴァン曰く「鉄が彫刻なのではない。それらを取り巻くすべて、光、空気、景色、木々が彫刻なのだ」
歩廊を引き返しながら天孫降臨のニニギノミコトを連想する。地上に降り立った彼は始めに何をしたのだろうか?


[参考資料]
霧島アートの森 公式サイト
早川邦彦建築研究室 公式サイト
雑誌「新建築」2001年1月号


[案内]
JR栗野駅より湧水町営ふるさとバスで20分、アートの森下車


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[作成記録]
作成日:2012/09/08
撮影日:2012/08/13
最終更新日:2012/11/22
作成者:t.matsumoto mail website
全くもって拙い散文ですが、参考にして訪問して頂ければと思います。
また、記事内での表現、リンク切れ、画像非表示等の不都合がございましたらご連絡頂ければ幸いです。
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